−国語・算数の指導の工夫を通して−
本校では、「授業で扱った単元のテストはできても、初めて見る説明文や物語文が十分に読み取れない」「言語の知識・語彙力に欠ける」「文章の読み進め方が身についていない」などの児童の実態を受けて、昨年度までの2年間、国語科を中心に、「確かな読解力の育成」を研究テーマとして研究実践を進めてきた。その結果、教師自身が、教材を通じてどのような能力や態度を身に付けさせたいのかを意識しながら授業を展開していくことができ、そのことにより、接続詞や指示語、文章構成、表現方法などに着目しながら読み進めようとする態度が児童に育ってきたなどの成果があった。
しかし、研究をすすめていくにあたり、「与えられた課題はこなすものの、進んで考えたり、表現したりする児童が少ない」「自分の考え、思ったことをわかりやすく表現したり、伝えたりする能力に欠けている児童が多い」など、児童が学習活動を進める上で、もっとも根本的といえる「積極的に学習する」といった態度に書けていることに気づかされた。そして、このことが「読解力」を肇とする学習の定着に大きく影響しているのではないかと推測される。
授業に積極的に参加し、学習することを通じて、学ぶことの楽しさ・学習することに必要性を実感でき、学習をより深め、定着させることができるものと考える。
このようなことから、児童が授業に積極的に参加し、主体的に学習活動を展開するための指導を工夫改善することが本校の児童にとって有意義であると考える。
以上のことから、研修テーマを設定した。
国語科と算数かにおいて、児童が積極的に授業に参加するような指導の手立てを工夫することで、児童が進んで学習に参加するであろう。また、進んで学習しようとする態度が育つことで、一層の学習の定着が図れるであろう。