くすのき(楠)について


   本校の校庭の西側に、体育館とプールに並行して三本の楠の大木があります。

  韮川小に来校された際には、ぜひ、ご覧になって下さい。樹齢200年をこえる大木です。

   平成12年に、一番南側の楠に病気が見つかり、大手術が決行されました。現在は元気に

  回復しつつあります。

   楠は韮川小学校のシンボルです。地域の方々に愛され、そして毎日多くの子供たちの生活の

  様子を、静かに見守っています。



くすのきの向こう側に虹がかかりました。
  くすのきの由来

   伝えられているくすのきについては、本校の資料によるとつぎのようである。

  「今に残る三本の大木は明治28年(1895)日清戦争の際、台湾に出兵し帰還した台之郷出身

  の一兵士が、幾粒かの種子を持ち帰った。その種子が渋沢熊吉氏に贈られ同氏は、自邸の

  一隅に蒔かれ稲が育てられた。その苗はやがて明治18年に立てられた校舎にそって(現在地)

  に移された。

   当時は10本近くあったものが間引かれたり、伐採されたという。渋沢家にあったものは、伐採
  
  されてタンスに作りかえられ現存しているといわれる。」

  (その資料の発行年に合わせて、当時の樹齢を80年としている)



   校歌はその言い伝えを踏まえて作詞されている。その2番の歌詞にこうある。

      南の国から 移された

      庭に小さな くすの苗

      今はときわに 陽も映えて

      かおる大木の とおとさよ



   平成10年(1998)第49回全国植樹祭が本県で開催されたのを記念して、県の実行委員会で

  『ぐんまの巨樹巨木ガイド』を刊行している。それは昭和63年環境庁が県下の関係樹木を調査し

  した結果にもとづいている。この調査では、韮川小学校のくすのきは、樹齢がいずれも200年

  以上超えているということである。そのことを考えると、学校に言い伝えられているもの(106年)

  との照合性をどう考えるかで、解釈が大きく分かれるといえる。


月間上州路2001年9月号佐野 進氏の文献より引用

  シンボルくすのきの危機

   15年度頃から韮川小学校のシンボルくすのきが弱ってきています。毎年樹木回復工事を

  施しています。


  くすのき基金

  平成18年度 7月PTAバザーで緑の少年団による くすのき基金が行われました。この様子は、

  7月9日付けの上毛新聞に取り上げられました。

  今後も機会あるごとに募金箱を設置して、皆様の善意を募りたいと考えています。ご協力お願い

  いたします。

 くすのき回復工事

   8月22、23日二日間で平成18年度くすのき回復工事を行いました。この工事は昨年度

  回復
工事に続く2期工事になります。

  造園業者さんにお願いして木の根の周り残りの半分を掘り起こして弱った根を切りました。木の

  幹に
栄養剤を注入して元気回復をさせます。その後、弱っている枝を切り落としてもらいました。

   この工事で弱っているくすのきがさらに元気になることを願っています。

   尚、この工事には、みなさんからいただいたバザーの売り上げの一部や、くすのき基金が

  充てられています。

  本当にありがとうございました。

  これからも地域のみなさんに愛されるくすのきであるように、学校のみんなで見守っていきます。



根のまわりを切りました。 栄養剤を注入しました。
リフトで上り、弱った木の枝を切っています。


こんなにスマートになりました。


平成21年春の様子。葉の落ちる時期です。