校長あいさつ    


 新芽の薄緑色と桜の薄桃色に彩られた金山(かなやま)から、うぐいすの心地よい鳴き声が聞こえてくる中、令和5年度の新任式、始業式は、3年ぶりに全校児童、教職員が参集し、体育館で実施しました。
 本校は、太田市のシンボルである金山(かなやま)の西麓に位置し、学区には「ぐんまこどもの国」があります。周囲は田畑が広がるとともに、桜並木で知られる八瀬川がそばを流れ、鳥之郷(とりのごう)という地名に由来する鳥の郷(さと)として、様々な野鳥を目にすることができる自然豊かな環境です。

 始まりは明治6年の格致舎の開校からで、今年度は150年目となる歴史と伝統のある学校です。平成21年度に学区変更や現校舎の新築がなされ、同年9月1日より新しい環境でのスタートを切りました。周囲に溶け込むような木材質校舎に太陽光発電の導入がなされ、自然に優しい、自然との共生を目指した設計が至るところで見られます。教室はオープン型で可変性があり、低学年の教室にはワークスペースが設営されているなど、柔軟に多様な学習への対応ができるよう工夫されています。また、生活の広場としてゴムチップが敷き詰められた中庭があるとともに、広く長く続く廊下には、学年ごとに図書コーナーが設けられ、くくりつけベンチに座ってのんびりできるなど、子どもの心地よい居場所となる空間も工夫されています。
 
 また、昭和40年度より愛鳥モデル校の指定を受け、活動を続けて今年度で58年目となります。さらに、平成2年度より食農教育として、稲作や芋づくりも実践しています。読み聞かせ活動も含めて、鳥の子支援隊(地域人材のボランティア)による専門的な力添えをいただき、子どもたちの学びが深まる取組となっています。

 今年度も、充実した施設、設備を一層活用し、学校教育目標である「心身ともに健康で、確かな学力と豊かな人間性を身に付けた、たくましく生きる児童を育成する」ことに尽力してまいります。児童数415名の19学級、教職員47名でスタートしました。子どもたちは、明るく素直で元気いっぱい、教職員も情熱にあふれ、児童目線で使命感にもえる活力のある学校です。合言葉を「いつでも どこでも さわやかに あいさつあふれる 鳥っこたち」「自分の命は自分で守る」とし、どの子も、自身で気づき考え言動のとれる生命力あふれる子となれるよう、懸命に育みたいと考えます。「豊かな心と健康な身体を育む学校」「確かな学力を育む学校」「信頼され期待に応える学校」であるために、児童主体の教育活動を展開します。全教職員が一丸となって努力し邁進してまいりますので、ご理解ご協力を賜れますよう、よろしくお願いいたします。


              令和5年4月1日   校 長 島崎 純美代