校内研修計画
平成23年度  太田市立綿打小学校

T 研究主題

よりよい生活をつくり出す力(生活力)を
身に付けた児童の育成
〜基礎的・基本的な知識・技能の習得と、活用の場面の工夫を通して〜


U 研究主題設定の理由

21世紀を生きる子どもたちに,確かな学力,豊かな心,健やかな体の調和を重視する「生きる力」をはぐくむことの意義がますます重要であると考えられている。新小学校学習指導要領は,「生きる力」をはぐくむことを目指し,「基礎的・基本的な知識・技能の習得」,「思考力・判断力・表現力の育成」,「学習意欲の向上や学習習慣の確立」,「豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実」を基本的な考え方として示されている。
 群馬県においては,平成23年度「学校教育の指針」における指導の重点とし,新学習指導要領の趣旨を生かし,基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得と,それらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力等の育成との,バランスのとれた指導計画の作成や実践に取り組むという方針が出された。
 昨年度,本校では,「よりよい生活をつくり出す力(生活力)を身に付けた児童の育成〜基礎的・基本的な知識・技能の習得と,学んだことを生活に活かす活動を通して〜」という校内研修テーマで,授業づくりや授業実践を行ってきた。
 今年度本校は,太田市の「複数教科における校内研修の充実を目指すための指定校」として,また,「群馬県小学校家庭科教育研究発表大会」における太田市代表の研究授業提供校となっていることに鑑み,昨年度の取組の成果と課題を踏まえた2年次の研究をさらに充実させていきたいと考えている。
 そこで,学んだことを活かし,実際の生活の中で直面する様々な問題を解決し,工夫して豊かな生活をつくることのできる力をよりよい生活をつくり出す力(生活力)と捉え,その力を育成する視点から,昨年度と同様,低学年では生活科,中学年では社会科,高学年では家庭科における研究を進めていく。
 具体的な取組としては,それぞれの教科の特性を踏まえ,各単元や題材等における「基礎的・基本的な知識・技能」とは何かを,教師がしっかりと認識していく。次に,「読む」「書く」「聞く」「話す(伝える)」「振り返る」といった学習活動を,意図的に多く取り入れるとともに,単元や題材の最後に,学んだことを再構成する学習や,実際の活動を体験することや実習などに力点をおいた指導を行う。さらに,「基礎的・基本的な知識・技能」を,指導計画や本時の展開において明確に示し,しっかり習得させた上で,教師が計画的にそれを活用する「活用の場面」を設定し,意図的に児童にしっかり活用させるような授業づくりを行うこととした。その「活用の場面」は,昨年度作成した「活用の視点」のSTEP1からSTEP3の3段階(後述)を教師が意識しながら,指導の工夫を行っていく。児童の主体的な学びを行う経験を繰り返していくことを通して,「よりよい生活をつくり出す力」(生活力)を身に付けた児童を育成したいと考える。
 以上のことから,「よりよい生活をつくり出す力」(生活力)を身に付けた児童を育成するために,基礎的・基本的な知識・技能をしっかり習得させ,しっかり活用させる「活用の場面」の工夫を図っていきたいと考え,本研究の主題を設定した。 

 


V 研究の構想

1 研究の目標
   家庭科,社会科,生活科において,基礎的・基本的な知識・技能を習得させるともに,し っかり活用させる「活用の場面」を工夫することを通して,よりよい生活をつくり出す力(生 活力)を身に付けた児童を育成する。

2 研究の見通し
 家庭科,社会科,生活科の特性を活かし,本校の児童にとっての基礎的・基本的な知識・  技能とは何かを明確にし,しっかり習得させ,「活用の視点」を踏まえた「活用の場面」で, しっかり活用させるを授業づくりを行えば,よりよい生活をつくり出す力(生活力)を身に付 けた児童を育成することになるであろう。

3 めざす児童像

 低学年  学んだことを活用し,身近な人々やものとかかわることができる子

 中学年  身近な社会について、学んだことをもとに比較・関連づけて考えられる子

 高学年  学んだことを活用し,工夫して実践することができる子

4 研究計画
学期 主 な 研 究 内 容 テーマ外研修
一学期 ・研究主題に関わる内容等の検討・研究計画の立案,組織作り
・児童の実態把握
・ブロック学年研究計画の立案・検討
・家庭科,社会科,生活科における指導案形式についての検討
・前期指導訪問に関わる指導案作成と授業実践
・前期指導訪問に関わる指導案検討会及び授業研究会 
・家庭科,社会科,生活科についての研究(文献研究,先進校視察等)
夏期休業 ・1学期の研究内容の評価及び今後の課題の検討
・児童の実態把握
・ブロック学年研究の報告会及び検討
・各種研究協議会等の報告
・家庭科,社会科,生活科についての研究(文献研究,先進校視察等)

C4th研修
外国語活動研修
二学期 ・1学期の課題に応じた研究内容の実践
・ブロック学年研究計画の実践
・後期指導訪問に関わる研究・一般授業の指導案作成と授業実践
・後期指導訪問に関わる研究授業の指導案検討会及び授業研究会
・家庭科,社会科,生活科についての研究(文献研究,先進校視察等)
・各種研究協議会・実践推進校等の視察報告会
三学期 ・初任者1名,授業研究実践及び参観
・研究のまとめ(研究紀要の作成)
・23年度校内研修のまとめ
・次年度の課題検討及び引き継ぎ事項確認

5 研究の内容

(1)基本的な考え方
 @ よりよい生活をつくり出す力(生活力) とは
  よりよい生活をつくり出す力(生活力)とは,学んだことを活かし,実際の生活の中で直面 する様々な問題を解決し,工夫して豊かな生活をつくることのできる力と考える。具体的には, 生活や授業の中では,思考力,判断力,表現力等,知識や技能を「活用する力」であるとも考 えられる。その力は,児童を取り巻く生活をより豊かにするために必要なものであり,身近な 地域社会をよりよくするための資質や能力の基礎を培うために,重要な意味を持つものである。
  本校では,この力を身に付けた児童を育成するために,家庭科,社会科,生活科の3教科において,新小学校学習指導要領の内容を踏まえた授業づくりや授業実践を行う。
  家庭科では,家庭生活における家族や近隣の人々とのつながりを重視し,社会科では,身近 な地域社会とのつながりを重視していく。生活科では,身近な人々や社会とのつながりを重視 して考えた授業づくりや授業改善を行うものである。

 A基礎的・基本的な知識・技能の習得を図るために
新小学校学習指導要領に示されるように,児童が実感をもって学習内容を習得できるような 体験的な理解を重視し,発達段階に応じて徹底して習得させ,児童の学習の基盤を構築してい くことである。
  本校では,まず,家庭科,社会科,生活科の3教科における,基礎的・基本的な知識・技能 とは何かを,教師がしっかりと認識しておく必要であると考える。
  次に,「読む」「書く」「聞く」「話す(伝える)」「振り返る」といった学習活動を,意図的に多く取り入れるとともに,単元の最後に,学んだことを再構成する学習や,実際の活動を体 験することや実習などに力点をおくことが大切であると考える。
  具体的には,家庭科では,基本的な内容などを確実に理解したり,児童が自ら調べたり,計 画したり,伝えたりするといった授業づくりを重視する。また,自己と家庭,家庭と近隣の人々とかかわれるような場を設けていきたいと考える。さらに,小学校5・6年生の2年間を通 しての学びが,中学校での家庭科教育につながっていくことを意識して,授業づくりを行って いきたいと考える。そこで,太田市家庭科部会で作成した「わくわく家庭科」(児童が身に付 けた力は何かを意識し,自分の成長の自覚を 促すことができるためのチェックシート)を積 極的に活用していく。
  社会科における「基礎的・基本的な知識・技能の習得」とは,社会的事象に関する基礎的・ 基本的な知識,概念や技能を確実に身に付けさせることである。そこで,具体的には,社会的 事象を観察・調査・分析といった活動に重点をおき,指導の工夫を行っていきたいと考える
  生活科における「基礎的・基本的な知識・技能の習得」とは,生活上必要な習慣や技能を身 に付けさせることで,自立への基礎を養うということである。そこで,知的な気付きを大切に する学習活動を通して,身近な人々とかかわる具体的な活動や体験を重視していきたいと考える。 

 B「活用の場面」の工夫を図るために
「活用の場面」の工夫を図るためには,児童が習得した基礎的・基本的な知識・技能を活用 しながら,主体的に追究することができるような場面を教師が工夫することである。そのため には,習得した知識・技能をどの場面で活用させるかを明確にする必要があり,教師が計画的 にその場面を設定し,意図的に児童に活用させるような授業づくりをしておくことが大切である。
  また,前年度作成した「活用の場面」における「活用の視点」を踏まえたSTEP1〜STEP3 の3段階を教師が意識しながら,「活用の場面」を工夫していく。そして,「活用の場面」に おいて,基礎的・基本的な知識・技能を活用し,身近な生活に当てはめて考えたり,図や表な どを使って考えたり,具体的な実践方法を計画したりする。また,題材の構成や使用する教材 を工夫したり,課題を選択し追究したりするなどの児童の主体的な学びを行う経験を繰り返し ていく。このような経験が,よい生活をつくり出す力(生活力)を育成することにつながると 考える。
 
(2)本校における具体的な実践内容
  @しっかり習得させる
  ○基礎的・基本的な知識・技能を明確化する。
授業づくりにおいて,各単元,各題材において,基礎的・基本的な知識・技能を洗い出して焦点化させる。
 
○多様な学習活動の展開
   「読む」「書く」「聞く」「話す(伝える)」「振り返る」といった学習活動
    単元や題材の最後に学んだことをを再構成する学習活動
実際の活動を体験する学習活動や実習

  Aしっかり活用させる
○「活用の視点」を意識した段階を追った学習の展開
   「活用の場面」を工夫させるために,昨年度の研修の取組において意識してきた「活用の視点」である,「自分で考える」,「友達と交流する」,「高める・深める」といった段階を   追い,授業づくりを継続的に行い,工夫と改善を行う。

○教師が効果的にフィードバックできるみとり
   スパイラルに,基礎的・基本的な知識・技能をより進化・発展・醸成できるような場を設定する。

  B年間指導計画の見直し
  C教材・教具の整備
  D保護者との連携

研究の構想図
  3教科の学習活動の中で,基礎的・基本的な知識・技能を習得したことを「活用の場面」を 段階的に取り入れる経験を繰り返していくことで,よりよい生活をつくり出す力(生活力)に つなげることができるようにする。


(4)研究組織

   校 長 (指導・助言)
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 教 頭 (指導・助言)
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研修企画委員会                           (研修計画の立案・研究の推進)) ------ 家庭科部会
社会科部会
生活科部会
情報部会
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研修企画委員会                           (研修の共通理解)
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                 ブ  ロ  ッ  ク  学  年  部  会
*必要に応じて学年部会をもつ
(児童の実態に応じた研究計画立案)
(研究内容の検討及び、研究授業案などの検討)
(研究の実践、授業実践)
低学年部会(生活) 中学年部会(社会) 高学年部会(家庭)
1年部会 2年部会 3年部会 4年部会 5年部会 6年部会

<研修企画委員会の構成>
       校長、教頭、教務主任、研修主任、研修副主任、家庭科主任、学年研修企画委員
       (社会主任)、(生活課主任)、(情報主任)                     計9名
(  )の参加は必要に応じて。

<研修実施日>
   ◆研修企画委員会・・・・月1回(毎月第1水曜日)
   ◆ブロック学年部会・・・・月1〜2回(毎月第2・4火曜日、必要に応じて)
   ◆研修全体会・・・・・・・・月1回(毎月第2火曜日)
  *必要に応じて日程の変更もありえる